Nier Automataのすすめ

今回は題名の通り、私のイチオシのゲームであるNier Automataについて書いていきます!

おすすめポイントは以下の六点です。

・切なくも美しい物語

・魅力的なキャラクター

・爽快なアクション

・戦うのを忘れるほどに美しい風景

・悲劇を彩る音楽

・多彩なマルチエンディング


いつになく長くなりそうなので早速本題に入っていきましょう!



切なくも美しい物語

最初にいっておきます。Nier Automataをただのアクションゲームとあなどるなかれ。その一言ではとても語りつくせないほどに奥の深いゲームなんです。その奥深さに最も貢献しているのは、一つ目にあげた切なくも美しい物語だと思います。

あらすじとしては、機械生命体たちによって地球から追いやられた人類のために、月面基地を拠点にしているアンドロイド(通称ヨルハ部隊)たちが地球を奪還しようとする話です。プレイしてみて個人的に一番感動したのは、

暗い話が好きじゃないのに嫌にならずに最後までストレスなく読めた

ことです。これってかなりすごいことだと思いませんか? 小説を書いているからこそ分かるのですが、シリアスな話って好きな人以外からは割と敬遠されがちなんですよ。バッドエンドが確定していると最後まで読む人はぐっと減るらしいです。ゲームを進めていくと分かるのですが、前半は割と明るくほのぼのした空気が流れているのですが、後半になると悲劇へと加速していくんですよ。

しかしどんどん暗くなっていくにもかかわらず、「この先どうなっちゃうの?」という怖いもの見たさと、行きつく暇もない怒涛の展開により時間を忘れて夢中でプレイしていました。さすがヨコオタロウさんが手がけているだけあるなあと何度も思いました。

重要なのは、嫌にならない暗さであるという点です。読んでいて感情をもっていかれるレベルのとんでもない暗い話ってあるじゃないですか。そこまで暗くはなく、かといって明るくもない。本当に絶妙な、プレイ意欲を刺激される暗さなんです。たぶんそれは間に挟まれるキャラ同士のコミカルなやり取りが暗さを軽減してくれているのだと思います。悲しい話や暗い話が苦手という方にこそやってみてほしいですね。


魅力的なキャラクター

次に物語を彩るキャラクター達に触れていこうと思います。物語の主要人物は、

2B(ヨルハ二号B型)

クールでセクシーな女性型アンドロイド。感情の起伏が薄く、命令に忠実。任務をサボりたがる9Sをよくたしなめている。ゴリゴリの戦闘型。

9S(ヨルハ九号S型)

幼さの残る少年型アンドロイド。あれこれいいながらも任務が始まると持ち前の頭脳(プログラム)で戦闘を支援する。2Bにかなり懐いている。ハッキングを得意とする頭脳型。

A2(ヨルハA型二号)

突如2Bと9Sの前に現れた正体不明の女性型アンドロイド(プロトタイプ)。ヨルハ部隊から離脱したことにより、指名手配されている。目的や行動原理などは不明。度々2Bと9Sの前に立ち塞がる。ゴリゴリの戦闘型。

の三体のアンドロイドです。その他にそれぞれのアンドロイドについて回る随行支援ユニットというポッドという宙にふわふわ浮いたユニットも出てきます。このポッドが一見無機質そうに見えてすごく愛嬌があるんですよ。機械なので機械的な棒読みなのですが、冷静に突込みを入れてくるシーンでは何度も笑いました。

この登場人物たちが、時にほっこり、時にくすりとさせながら私たちを結末へと導いてくれます。


爽快なアクション

次はアクションについてです。アクションゲームといえば重視するのはやはり戦いやすさではないかなと思います。キャラの動きや攻撃が鈍いとそれだけでストレスになったりもします。さくさく敵を倒せるかどうかはやはり重要ですよね。ご安心ください。このゲームはそんなストレスとは無縁です! 厳つい大剣やハンマー、長い剣や槍などをブンブン振り回しながらバッサバッサと敵をなぎ倒していってくれます。ちなみに拳なんかもあるのですが、セクシーなお姉さんが二本の腕で敵陣に切り込んでいく様は圧巻です。攻撃パターンも豊富で、人間には到底できない軽々とした動きは見ているだけで感動しました。

多種多様な武器が扱えるのですが、この武器の一つ一つがまたすごく凝っているんです。見た目と装備したところがかっこいいというのはもちろん、それぞれの武器にまつわる話が用意されていて、それを読むことでよりその武器に愛着が湧くんです。

余談ですが、私が一番好きな武器は信義という日本刀です。遠未来の中に突然感じられる和が堪らなく好みです。


戦うのを忘れるほどに美しい風景

私が個人的に声を大にしてお伝えしたいおすすめポイントがこれです。PS4ならではの美しいグラフィックにより再現された、遥か未来の荒廃した地球。草木は生い茂り、廃墟と化した建物はツタや錆に覆われ、砂漠化が進んだことによりかつて団地だった建物は砂に埋もれ、無人の遊園地や工場は機械生命体たちにより今も稼働している。このゲームをやってから廃墟好きになるほどに、荒廃した街並みが美しいんです。廃れているからこその美しさがそこにあります。ストーリーそっちのけで散歩をするというプレイヤーも数多くいます。風景の美しさを称賛するプレイヤーの方は一定数見受けられました。散歩してみた、という動画を上げている方もいらっしゃいました。あの景色は、購入して見るだけの価値はあると思います。それくらい素晴らしいです。


悲劇を彩る音楽

次にゲーム内で流れる音楽についてですね。ぶっちゃけこれをプレイする前の私は、BGMとか正直聞き流すだけでした。意識して聞くということもなく、ただ流れているだけの音という認識でした。しかし本作は音楽が素晴らしすぎて耳を澄まさざるを得ませんでした。それぞれの場面をより感動的に演出する様々な曲たち。音楽ってすごいなと心から思いました。一時はサントラを車で流したりもしていました。静かな曲、激しい曲、迫力のある曲、切ない曲。プレイされる際にはぜひそれらの多種多様な音楽に耳を澄ましてみてください。買うほど気になってはないな、という方はユーチューブで曲だけ聞いてみるというのもアリだと思います。きっとその美しさに感動することでしょう。


多彩なマルチエンディング

最後はいくつにも分岐したエンディングについてです。このゲームのエンディングと聞いてどの数字を思い浮かべますか? 私は多くてもせいぜい四個か五個かなと予想していましたが、華麗に裏切られました。エンディングはなんと、AからZまでの合計二十六個も用意されているんです。こんなにエンディングが多いゲームはこれまで出会ったことがなかったため、かなり驚かされました。数が多いため、中には急なバッドエンドもあったりするのですが、この急なバッドエンドがユニークで面白いんです。

・アジを食べて死ぬ(アンドロイドだから)

・行方不明になる(目的地から大きくそれたことにより発生)

・狂う(味方のアンドロイドたちを殺したことにより発生)

などなど、思わず笑ってしまうようなエンディングが盛りだくさんです。アジを食べて死ぬ、は一番笑いました。あんなにも強いのにこんなにも呆気なく死んでしまうのか、と。

中にはたどり着くまでに大変なものもあったりするのですが、そこをやりこむのも楽しいです。エンディングに限らず武器やポッド、攻撃の強化などやりこみ要素が豊富なため、お好きな方はかなり長く楽しめると思います。

二十六個の中に一つトゥルーエンドがあるのですが、これがまたなんともいえず良いんです。絶望の中にさす一筋の光ともいうべき希望に満ちたもので、その後の話が読みたくなりました。


ここまで個人的おすすめポイントについて述べてきましたが、如何でしたでしょうか?

「買おうか悩んでいる」

「どんなゲームか気になっている」

「買う前に雰囲気だけでも掴みたい」

そんな方々の参考になれば幸いです。

ここまでお読み下さりありがとうございました。また次の記事でお会いしましょう。

2022.05.04 夜市千景


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