小説の書き方 その1 まずは書いてみよう

 本ブログのメインである、私なりの小説の書き方。記念すべき最初の記事の内容は以下の二つです。



なお、何度も言いますがこれは私の経験談を踏まえての一例です。

厳しい言い方をすると、小説の書き方は十人十色、千差万別。つまり正解はないのです。しかし最初は何からやるべきか分からず、路頭に迷うことでしょう。私もそうでした。そんな方々が少しでも先に進むためのきっかけになれれば良いなと思っています。

ちなみに小説を書く上で終わりはありません。それは絵や音楽など創作活動全般においていえることだと思います。

と、初っ端から挫けそうなことを言いましたが、おそれる必要はありません。くじけず腐らずにに努力を続けていけば、いつの間にか小説が書けていた! となっています。これだけは間違いありません。私もそうでしたから。努力は裏切らないものです。

それではいよいよ千里の道の一歩目を踏み出していきましょう!

まずはなにも考えずに書くべし

期待させておいて急に投げやりじゃない? と思われるかもしれませんが、まずは頭の中にある書きたい話をとりあえず最初から最後まで書いてみましょう。

私は小説を書くという行為は、

執筆する→見直して課題や改善点を見つける→課題や改善点を元にまた執筆する

の繰り返しだと思っています。

白紙状態のテストは採点ができませんよね。それと同じように、話がなければ良し悪しは判断できません。小説を書く上での第一歩目は、今の自分の実力を把握するところから始まります。なので兎にも角にも、まずは把握するための判断材料となる話を一つ書いてみてください。実はここが一番難しいんです。そもそも小説を書こう! という発想に至る人はそう多くありません。大抵の人は書こうという発想にすら至らないそうです。ですので書こうと思い立った自分をまずはムツゴロウさんよろしく全力で褒めてあげてください。そして褒め終わったら話を書いてみましょう。どんなに短くてもつまらなくても、下手くそでも拙くても遅くても構いません。きっと書きたい事柄はあるのにどう書いてどう表現すれば良いのか分からずに苦戦し、筆が止まることでしょう。けれどここが正念場です。匙を投げずに根気よく、そして気長に書きましょう。焦りは禁物です。ここで重要なのは見出しにもある通り、

なにも考えずに書くこと!

これに尽きます。

・日本語がおかしい

・適切な表現がみつからない

・なにを書きたいのか分からなくなってきた

・話がつながらない

・キャラクターに一貫性がない or キャラがぶれる

どれも大いに結構です。修正はあとでいくらでもできます。ここで一番避けたいのは、一度考え始めて筆が止まってしまうことです。始めからできる人はいません。完璧な話を書ける人もいません。

何度も言うようですが、なにも考えずに書きましょう。ここで大事なのは最後まで書くことです。

さて、記念すべきあなたの処女作が完成したら次のステップへ進みましょう!



書いた話を見直そう

では次に、書き上げた話を最初から最後まで読んでみましょう。どうですか? 納得のいく話ができたとはいえないと思います。理想には程遠い、小説以上日記未満のなにかかもしれません。けれどこれであなたが一つ書き上げられたという現実ができ、それは自信にもつながることでしょう。ここまでくれば、スタートラインから踏み出せたといって良いでしょう。最初の最難関は突破できましたね。さあ、またムツゴロウさんの出番です。存分に自分を褒めちぎってあげましょう。

褒め終わったら、次にすることは課題や改善点をノート、あるいはパソコンで書き出しましょう。

当時の私の課題や改善点は以下の通りでした。

・日本語がおかしい

・言葉が出てこない

・話が破綻している

・説明文みたいで小説っぽくない(~た。で終わる文章ばかり)

・キャラクターが生きていない


いやあ、問題は山積みですね。しかしこれらの課題を一気に片づける必要はありません。やろうとしても頭がパンクすると思います。一つずつ確実に乗り越えていきましょう。

では次に、書きだした課題の中から一番重要性の高い、あるいはすぐに直すべきものを一つ決めましょう。決まったら、どうすればそれを改善できるかという具体的な方法を考えましょう。さきほど私が上げた課題の改善策は以下の通りです。

・日本語がおかしい → 文法を学ぶ

・言葉が出てこない → 語彙力を伸ばすために読書をする。知らない言葉に出会ったらすぐに調べるくせをつける

・話が破綻している → 起承転結を意識する。プロットを書く

・説明文みたいで小説っぽくない → 書いた文章を書き換える

・キャラクターが生きていない → キャラクター設定をしっかり練る。キャラクターへの理解を深める


といった感じです。言葉が出てこないは誰しもがぶつかる壁ではないかなと思います。私も例にもれずそうでした。それなりに本を読んできたという自覚はありましたが、こんなにも書けないものかと絶望しました。けれどできなくて当たり前なんです。音楽好きの人が何十曲、何百曲と音楽を聞いてきたとして、じゃあ作曲してくださいといわれてできますか? できませんよね。聞くことと作ることは別物なんです。小説もそうです。読むことと書くことはまったくの別問題。曲を書きたいのなら作曲の勉強を、小説を書きたいのなら執筆の勉強をしなくてはなりません。なので落ち込む必要はありません。誰しも最初は初心者です。努力をしていけばあなたの可能性は無限に伸びていくことでしょう。書ける人とそうでない人の根本的な差は、どれだけ書き続けてきたか、言い換えれば挫折せずにどれだけその物事に時間をかけてきたかです。やらなければ始まりません。しかしやり続ければ確実に成長していきます。書きたい! という思いがあなたの中にあるのならば、それに従うだけです。


話を戻しますが、自分で決めた課題の改善策がでたらそれを実行しましょう。読書をする、辞書を読み込む(途方もないのであまりおすすめしません)、小説の書き方の本を買って読んでみる、またはネットで検索する。いつまでやるかはあなたが納得いくまで、あるいは満足するまでです。しかし一つ言わせてもらうとすれば、とっかかりがみえたところで新たな話を書いてみることをおすすめします。そうすれば成長や変化をめにみえて感じることができ、自信にもつながります。この成長と自信を積み重ねていくことが、とても大切です。前に進んでいると実感できると意欲ややる気のアップにもなりますから。

さて、これで書く→読み直す→また書くがワンサイクル終わりました。ここまでできれば御の字です。休憩またはムツゴロウさんタイムに入りましょう。

先は長いですが、楽しみながら焦らずゆっくり、そして確実にやっていきましょう。

ここで私が言いたいことを端的に述べている名言を紹介します。

楽しんでやる苦労は、苦痛を癒すものだ。

ウィリアム・シェイクスピア


ではまた、次の記事でお会いしましょう!


2022.04.28 夜市 千景

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